ビタミンDのはたらき
- 免疫を調整する
- 骨代謝を正常にする
- がんを抑制する
- 血糖をコントロールする
- 細胞の分化誘導を促す
- 表皮の角化を正常化する
日光に当たると、紫外線が皮膚のコレステロールを変化させることによって、ビタミンDが作り出されます。言い換えれば、日光を浴びる機会が少ない人は、ビタミンD不足であることが考えられます。
夏場正午ごろに東京都内で直射日光に30分間当たると、700~800 IUのビタミンDが体内に生成されます(肌の露出度=10%の場合)。紫外線のうち、ビタミンDを生成するのはUVBで、これは、服やガラスを通過しません。露出の少ない服を着たり、ガラス越しに夏の太陽に当たってもビタミンDは生成されません。日焼け止めクリームは有害な紫外線を遮断しますが、UVBも遮断してしまいます。近代化された生活を送る現代人は、ビタミンDが不足していると考えられます。日照が少ない緯度に住んでいる場合や、季節によってはさらに不足します。
栄養計算:管理栄養士 大柳珠美
「五訂増補 日本食品標準成分表2010」(女子栄養大学出版部)より