グルタチオン(GSH)はグルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。
生命維持には必須の物質であり、古くから医薬品として応用されています。
グルタチオンの生理作用
- 1)活性酸素の除去
- 2)薬物の排泄および無毒化
- 3)酵素活性の調節
- 4)含硫アミノ酸の供給
- 5)補酵素として作用
- 6)肝臓の保護作用・・・etc
以上の薬理作用を考慮して、内服と点滴で治療に当たります。対象疾患は様々ですが、脳変性疾患には有効なことが多く、パーキンソン病の改善率は60%ほどです。
点滴での効果が持続しない患者さんや点滴での効果がない患者さんにはリポゾーマルタイプのグルタチオンを使用します。これは経口タイプで口腔内での吸収させるものですが、確実に細胞内に入るためグルタチオンの本来の力が発揮できます。
【副作用】
薬剤である以上は局所の発赤、かゆみなどの症状は出る可能性はあります。また、軽度のアレルギー反応は稀ですがあります。