中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2019.11.21

今週の盆栽は「花梨」と「サザンカ」です。
クリニックでは、2週間ごと須坂市にある「松山園」園主の盆栽師、山本千城子さんが育てる盆栽をレンタルしています。
四季折々、素敵な枝ぶりに患者さんからも大好評です。
どの季節に来られても楽しめますので、是非ご注目ください。
クリニックに飾ってある盆栽

秋の盆栽はハラハラと落葉する姿が風情ですが、
髪の毛がハラハラと洗面台に落ちるのはとても悲しいことです…。
今回は「抜け毛や薄毛に悩む皆さんにちょっとしたアドバイスを」と思い書きました。

 
抜け毛といっても色々なパターンがあり、びまん性といって全頭にかけて、ごそっと抜けてしまう方もいれば、所々薄くなってしまう方もいます。円型でも1ヶ所だったり、いくつもできたり、日に日に大きく広がっていく方も…。いずれにせよ見た目の問題もあるので、当たり前ですが皆さんかなり落ちこんで来られます。

大概は皮膚科でアロビックス(血行促進)という外用剤を出されます。また、円形脱毛にはステロイド剤、全体的な薄毛にはミノキシジル(元々は降圧剤で毛根の細胞分裂を促進させる)が出されることが多いです。その場ではよくなる方も中にはいらっしゃいますが、止めるとすぐ抜けてしまうことも多いと聞きます。近赤外線治療もあり、以前は当院でも行なっていましたが、目立った効果がなかったためやめてしまいました。
血行促進や育毛剤に頼ってそれで良くなる方はそれで良し。でも、ごく稀だと実感しています。

男性型脱毛の方はAGA治療が有効です。男性ホルモンの活性を抑えていくザガーロ等を内服することでほぼ対応できます。しかし、女性の薄毛・抜け毛はそう簡単にはいかず、根本的に考えていかなければなりません。
まずはやはり「ストレス」ということを考えます。「ストレス」という言葉は便利な言葉で、なんでもこの一言で片付けられてしまう気がして、個人的にはあまり使いたくありません。ストレスをかかえているから皆が円形脱毛や薄毛になるか…なりません。だからその背景が何かを知ることが大切になると思っています。

まず、女性のほとんどは貧血であることから、鉄・タンパク質・ビタミンB・亜鉛の栄養不足を疑っていきます。これらの栄養素は脳内の神経伝達物質を正常に機能させるために必要です。栄養不足ではドーパミン合成ができず、「喜び」や「やる気」がなくなるだろうし、GABA合成もできずイライラもつもってきます。セロトニン・メラトニンにも関わるため、毎日がアンハッピーです。疲れて抑うつ状態になり不眠にもつながります。これがストレスといえば、はい…そのものですね。
さらに貧血があればわかりやすく毛根の血流も悪くなり、抜けやすくなるでしょう。また、栄養不足はケラチン(タンパク質)の材料がないため髪質は悪くなり、細く痛みやすくなります。
まずはしっかり栄養補充を。野菜中心食や炭水化物が大好きな食生活では、末端まで栄養が行き渡りませんよ。食べたわずかなタンパク質はまず生命に必要な血液をつくったり、骨筋の材料となります。とてもじゃないけれど髪や爪まで届きません。
鉄や亜鉛のサプリメントを活用している方が実感する一番わかりやすい反応は、「爪が割れなくなり、丈夫になってきた。」「髪が抜けなくなり、美容室で太くなったと言われる。」等です。ケラチン合成が上手にできるようになったのでしょうね。

 
次に考えるのはホルモンの影響です。
閉経前後の女性ホルモンの大きな変動が、髪にダイレクトに影響します。
同時に性ホルモンは甲状腺ホルモンにも影響を与えるため、甲状腺機能が低下気味になり薄毛が悪化していきます。細胞分裂の活性が落ちるからでしょう。
生化学的に考えるとやはりここでもベースには鉄と亜鉛の栄養不足がかかわっていることがわかります。また、ホルモンの材料は「コレステロール」ということも忘れずに!
閉経し、体を守ろうとする反応で、コレステロールが上がっているにもかかわらず、薬で下げようとする行為はさらにホルモンバランスを崩しかねません。正常な体のシステムに逆らおうとするから、のちにどこかに代償として不調がおきるのです。

ホルモンによる抜け毛にはプラセンタが有効だという報告があります。たしかにプラセンタ注射を週1〜2回定期的に行っている方は、髪だけでなく、抑うつやホットフラッシュ、肩こりや肌の衰えが良くなってきたと実感されています。プラセンタ注射は更年期障害治療として保険対応です。適応の方は一度おためしください。

病態をお持ちの方だと、自己免疫疾患が薄毛になる傾向があります(リウマチ・SLE・強皮症 等)。自己細胞を敵と判断し、体内で攻撃してしまう病態です。円形脱毛の方々も一種、自己免疫疾患状態と考えると、毛根部分の細胞を壊してしまう状態なのでしょう。この免疫系統を正常化するには、何度もお伝えしている通り腸を正しく機能させることです。結局、炎症も免疫も腸の状態がそのまま反映されると考えると腸活は必須です。

 
このように円形脱毛や薄毛の原因は様々ですが、どなたもまず血液検査で栄養の過不足を知ってください。糖質過多になっていないか、髪の材料になるタンパク質・亜鉛は足りているか、疲労原因となるビタミンB不足はないか、低コレステロールは?貧血は?甲状腺機能は正常か?等をチェックしていきます。

そうそう、添加物過多や重金属の問題も考えなければいけません。体内のデトックスシステムは毛髪も利用し外へ出そうとします。一種、抜け毛はデトックスの1つと考えてもよいかもしれません。いらないものを排泄するのです。生活・食習慣を今一度見直し、体に安全なものを選択することも大切ですね。

あとは、そのことばかりに気をとられすぎていると、ますます毛は抜けていきます。心配や不安は負のスパイラルに入るのです。以前、全頭脱毛の若い女性でしたが、「もうイイヤッ!」とウィッグを楽しんで使いはじめたら生えはじめたことがありました。もちろん、もう全て生えそろい、何の心配もいらなくなった方です。

シャンプーはどうか?と聞かれることがありますが、化学的なものはわかりやすく頭皮に影響を与えます。できる限りナチュラルな成分のものを選ぶようにしてください(ツヤツヤサラサラを求めるのか、頭皮・髪に優しさを求めるのか…)。

 
どれをやったから全員が同じように生えてくるとは言いきれませんが、やはり心も体も解放され、リラックスすることが、どの治療にも勝ると思っています。
抜け毛も体の声です。よく聞いて養生してくださいね。

 
副院長 高橋真弓

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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