たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
今や、「リーキーガット症候群」は多くの方に知れ渡っています。
10年前までは「何それ?」と怪訝な顔をされて、説明をしても「?」という顔をされ、なかなか受け入れが悪かったことを思い出します。
いわゆる腸管バリアの破綻のことです。
小腸では、胃酸ではやっつけることが出来なかったウイルスや細菌、
分解できなかったタンパク質などの生体異物が容易に侵入してこないように 粘膜バリアが強固になっていますが、
過度なストレスや腸内細菌叢を乱すような食事を繰り返していると、小腸粘膜に隙間があき、バリア機能が破綻してしまいます。
バリア機能が崩れると、本来は吸収されないものまで通過してしまい血管内に入り込んでくるため、
食物アレルギーを引き起こしたり、
慢性炎症や免疫異常の原因などになっていきます。
その症状は、
アトピー性皮膚炎や発達障害、関節炎、下痢や便秘、食べても体重が増えない、IBSなど、多彩です。
当初、グルテンカゼインが注目され始め、研究も盛んにおこなわれた時だったため、
原因のひとつとなる小麦と乳製品は止めていきましょう という指導が目立っていました。
どんな食材でも、個人差により分解しにくいタンパクがあるわけで、アミノ酸がつながった分子量の大きい状態のペプタイド
これが、腸粘膜に炎症を起こしたり、腸内細菌叢のバランスを崩していく原因のひとつであることがわかっています。
リーキーガット症候群の原因は、小麦と乳製品に限らないということです。
リーキーガット症候群の検査は、
ゾヌリン検査といって、腸の透過性を調べるものがありますが一般的ではありません。
便での腸内フローラ検査も、
その検査時の細菌バランスが分かりますが、
交感神経緊張によっても容易に変わってしまうことも考えると、評価する意味が継続しないのではと思っています。
有機酸尿検査も然り。
遅延型アレルギー(IgG)も良く知られている検査です。
こちらは、過敏になる食材を知るには有効だと思います。
でも、より詳しく知りたい場合は、「八体質検査」をオススメします。
「八体質検査」は小腸に限らず自分の臓腑の弱点が分かるため、どの食材がどの内臓に負担がかかるのか、
そして、リーキーガット症候群につながる腸内細菌叢が乱れていく原因が分かります。
リーキーガット症候群の治療は、一般的には
グルテン・カゼイン、アルコール、砂糖、高脂肪食をやめ、
食物繊維や発酵食品を積極的に食べること、
そして、良質な睡眠とストレス軽減が指導されます。
また、腸粘膜バリアが強固するように、
ビタミンD、Aや亜鉛、グルタミンなどの栄養素を積極的にサプリメント補給することも推奨されるでしょう。
この一般論を取り入れてみて調子が良くなるようならそれでよしとしますが、
それは一時的で...
結局、
日々ミスマッチの食材を知らずに食べ続けていくことが、負担をかける要因となり、ゴールが見えなくなってしまいます。
だから、
個別に体質を調べ、体質に合わせた食事にし、独自の腸内細菌たちが喜ぶ環境にしていくことが根本的なアプローチとなるのではないでしょうか。
今、流行りなのか
高タンパク質食が推奨されていますが、決して全員が当てはまることではありません。
むしろ日本人の長い腸には負担のかかる食事法だと思います。
さらに、肉食ではなく魚食が日本人には良いと思われがちですが、
体質別でみていくと半分くらい(2人に1人)の人には魚は向いていません。
かえって活性酸素を作り出してしまうことになりかねません。
“知らないって怖いことですね”
と体質別食を実践して体調の良くなった方はおっしゃいます。
金体質の私は、
肉を完全に止めることにより、その意味を実感しています。
(ちなみにIgG検査では肉はひっかかっていません)
腸内細菌たちとのコラボレーションが、健康な心と身体を創っていくのだと思います。
リンゴの王様サンふじの収穫がそろそろ始まります🍎
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