中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

院長ブログ
2026.06.01

=目 次=
タンパク質摂取量とガンの罹患率
八体質医学で体質に合った食事を知る
自分にとって正しい食品を選択する

 

タンパク質摂取量とガンの罹患率

今巷では、「なぜあの人のガンは消えたのか」とか、「ガンにならないための食事」に関する本が結構出ていて、いいところもあるなと思っています。
しかし、そこだけではないのかなということを、ちょっと中身を知って感じることを話してみたいと思います。
私が今現時点で考えていることが当然ベストであるとも思ってはいないし、まだまだ考えなければいけないことはあるかなと思いますが、正しいと思うのは、その手の本に書いてある「タンパク質神話」みたいなものはちょっとどうかなということです。
 
タンパク質の摂取量が多いところでガンの罹患率が高くなっています。具体的に中国を例に取ると、ガンが多いのが沿岸地区。比較的裕福な場所では圧倒的にガン患者が多く、ガンの発生率からすると地図が真っ赤になっているんですね。一方で、内陸の方はガンが極端に少ないです。
 
中国の食生活を調べてみたところ、沿岸地区の人たちはタンパク質の摂取量、肉や魚も含めて多い。
一方、内陸の人たちは、経済的な理由あるいは肉や魚が手に入りにくいなどの理由で、比較的菜食主義に近い状態の人が多いです。
 
そのため「動物性のタンパクをあまり取らないで、植物性のタンパクを取っていればガンにならないのではないか」。
今売れている本にはこの手のことを書いているものが多いのですが、ある意味では正しいことでもあります。
 

八体質医学で体質に合った食事を知る

現時点でクリニックでは「八体質」というものを行っています。これは非常に理にかなっていて、説明ができる診断手段であり、予防手段であり、治療手段であると思っています。
それは、個々に遺伝的に違うもので、その遺伝的な違いによって「食べていいタンパク」「食べてはいけないタンパク」があるということになります。
 
 
今回の話は、中国の大規模な調査によって明らかに差があることがわかっていたことの中で、一応まとめ上げているものです。海外でもそれに準じて、タンパクの摂取量を減らすとガンが少なくなるという事実はあります。
しかし、中国の漢民族はほぼ単一民族に近い(全部ではない)。
そうした場合は、これは漢方でよく言われることですが、内陸の人たちは、昔、交通手段がない頃は距離があって海産物を塩漬けで届けることもできなかったので、川魚と野菜というような食べ方がメインだった。今も比較的それに近いです。沿岸地区の人たちは、お金があればいくらでも魚介類を食べられるので、豚肉なども含めて確かにタンパクの摂取量は増えています。
 
しかし、漢方では元々、漢民族である中国の方々にとって、魚介類は「湿(しつ)が溜まる」(湿というのは湿気の湿)食品です。
体にとってあまり有効ではなく、影響を及ぼしやすい食品であるというふうに言われています。
 
それはごく当たり前というか、彼らは八体質上、ほとんど「木(もく)」です。「木の陽と陰」と言われています。
木の陽と陰は何かというと、海産物を絶対に食べてはいけない遺伝子を持っています。
そのため彼らが海産物を取ることによって問題を起こしやすいと考えれば、お金を持って何でも食べられる沿岸地区だけではなく、海産物が手に入りやすい地区の人たちが問題を起こしている可能性が非常に高いのではないかと考えられます。
 
おそらくそこには、木の体質がとても多く(中国のほとんどが木だと言われている)関係していると考えれば、なかなか理にかなっていると考えられます。
 

自分にとって正しい食品を選択する

私のところの患者さんには、ずっと長年、玄米菜食をしている方がいらっしゃいます。「でも、なんでこれだけ気をつけてて私はガンになったんですか?」という方がいらっしゃいました。
では、完全に玄米菜食にすればいいかというとそうではありません。
 
 
一番厄介な影響を受けるのが、自分に合わない動物性タンパクであることは間違いないと思っています。しかし逆によくなる人もいると思います。
 
ただし、豆がダメな人もいます。
大豆のタンパク質自体の問題点は全くないわけではありません。豆が自分の体にとって合わない人たち、芋もデンプンがいっぱい取れるからという観点で考えても、それらが向いてない人たちもいます。だからこそ食べ物を間違えてしまうと体に影響が出てしまう。
何かの情報というのは、全員に、どんな人にも合うということではなく。ある一定の人たちが改善するためには、1つの手がかりになるかもしれない。ただし遺伝的に僕たちはそれぞれみんな違います。
その遺伝子にあった、体質に合った食事の取り方をすることが最も大事です。
 
では、肉を食べてもいい人たち。漢民族は一応魚介類がダメで、肉はほとんど食べていいということになるわけですが。それがまず第一条件だと思っています。
 
ただし、「肉がどう育てられているの?」ということも含めて、本来はやっぱり考えていくべきです。
育てられて、売る段階でも抗酸化物質を色々入れて色が変わらないようにしたりとか、そういった添加物や、育てられ方も含めて本来は考えなければいけないです。
そこまで考えて気をつけた上で、自分にとって正しい食品を選択するということが、予防になると考えています。

たかはしクリニック院長高橋嗣明

形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。

 

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