中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2023.04.27

つい先日いらした50代女性は、半年前から精神的に不安定になり、精神科に受診したところ、そこでは何も検査もせず話もろくに聞いてもらえずに、向精神薬をいきなり5剤処方されました。
今は6剤飲んでいます。

飲まなければいけないという追い込みもあり、毎日飲み続けていて、離脱できない状態になり、それでも何とか薬を辞めたいから助けてほしいとおっしゃいました。

薬を飲んでも効果はなく、ますます眠れない日が続き、疲労感も強くなり、日中も寝たきりの状態です。
薬が合わないのか、吸収できていないのか、別の問題なのか検証もされないまま飲み続けていました。

いつも思うのですが、(この地域の)精神科医は決して生活指導や食事指導は全くせず、薬だけでコントロールしようとします。
段々と強い薬になるばかりで、その方の思考回路を壊し、気の毒なくらい自分の意思のない人間を作り出していきます。

この人も、あの人も、というくらい ものすごい比率で多くの方が向精神薬を飲んでいる…。
20歳前後の若い世代も本当に多いと感じています。

本当に必要な方ももちろんいらっしゃいますので、全てを否定するわけではありませんが、この人の症状なら漢方で様子をみていこうとか、困った時の頓服薬処方など、精神科に通い続けなくても良いように考えていただきたいと、いつも思うわけです。

うつや不安、パニック障害の薬SSRIやSNRIを飲んでいても利きが悪い場合は、どう考えるか。

まず、自分でもトリプトファンからセロトニンの活性ができるように、食事ではタンパク質摂取を促すことは必須ですが、そんなことすら指導されないことがほとんどです。
その方が甘いものばかり食べていようと、炭水化物に偏っていようとお構いなし…。
こんな食事では低血糖症状に陥りやすくなり、具合が悪くなります。

でも、そもそもタンパク質が食べられない、食べても吸収できないことはよくあります。

その場合は、加味帰脾湯(精神安定にも)や人参養栄湯 などの消化管を整える漢方を一緒にとることで、薬や食べ物の吸収を促すこともありますので、試してみるのも良いでしょう。
栄養素では、セロトニン合成にはナイアシン、ビタミンB6、鉄、ビタミンDなどが関わりますので、一緒に取れるとさらによいでしょう。これらも魚やお肉などのタンパク質に入っています。

不眠や不安、パニックなどの症状発生は、フェリチン低値でもよく起こります。
冒頭の方も、フェリチン値が2.0でした。

これらの症状が女性に多いのは鉄欠乏が関係していることが非常に多いため、先ずはフェリチン値を少しずつ上げていくことを考えましょう。
ヘム鉄サプリメント(医療用)や、漢方なら四物湯や、当帰を主体にしたものを高容量に補うとよいです。

また、かなりストレスのある方は、うつだけでなく、同時に副腎疲労になっていることも多いため、高容量にビタミンCを補い副腎ケアをします。

精神薬を使う前に、まず自分でできることは食事の見直しです。

低糖質高たんぱく食にしていきながら、カフェイン、アルコール、甘いものから離脱してください。
消化管も整えていきたいので、グルテンフリーカゼインフリーは基本です。
これだけでも調子のよくなる方は多くいらっしゃいますので、ぜひ試してみてください。

なかなか減薬、断薬ができなかったり、薬を飲んでも安定しない、副作用がきつい方は、何が原因なのか考え、上記のことも参考にしていただきながら、薬に頼らない身体にしていきたいですね。

冒頭の方は、ヘム鉄、ナイアシン、ビタミンB群、ビタミンDのサプリメントをはじめて1週間程で、込み上げる不安と息苦しさがほぼなくなりました。
向精神薬も飲み忘れることも出てきて、順調です。

今週の盆栽は、ヒメシャクナゲ。

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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