たかはしクリニック副院長高橋真弓
栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師
新緑の爽やかな季節になりました。
信州中野の市の花になっている「芍薬」は、まさに今が花盛りを迎えています。
切花生産日本一というだけあり、沿道は白や赤紫、ピンクなど色とりどりの美しい大輪の花が広がり、とても美しいです。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
と昔から詠まれたように、立ち振る舞いの美しい女性の形容にもなっているほど芍薬は華やかでエレガントな花です。(あぁ 一度は言われてみたい…)
この言葉は、もともと本来は漢方にまつわるもので、生薬の使い方を表していることはご存知でしたか?
立てば芍薬
の「立てば」は、イライラして気が立っている状態のことをいい、そんな時に芍薬の根を生薬として使い、落ち着かせていたのだとか。座れば牡丹
座ってばかりいて血流が悪くなっている状態の時に牡丹の根を使い、血の滞りを解消していたそうです。歩く姿は百合の花
百合は茎が細く花が大きいため風が吹くと揺れ、その姿がフラフラと不安定に歩き衰弱しているようにも見えます。そんな時に百合根を使い、精神を落ち着かせていたようです。
先人の知恵はすごいですね。
身近な自然のもの(植物、動物、鉱物など)から薬を作り出し、長い歴史を経て現在も 私たちを助けてくれています。
芍薬の根を乾燥させたものは、鎮痛や鎮痙、補血が目的の漢方薬に配合されています。
代表的なものは、芍薬甘草湯、当帰芍薬散。
皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
他にも、葛根湯、桂枝湯、四物湯、加味逍遥散、真武湯などにも配合されています。
芍薬甘草湯は、
痛みやけいれんを和らげる作用があることから、胃痛や足がつった時などに処方するとキレ良く効くので重宝します。
当帰芍薬散は、
血液を補う作用や水代謝を整える力があるため、生理痛や生理前のむくみ、頭痛、生理前に悪化するニキビ治療など、女性に処方することが多い漢方です。
漢方医学は、症状や臓器別で診る西洋医学とは違い、病気の原因を身体のバランスの崩れにあると考えて、体全体を整える医学です。
自己流ではなく、日々の養生の仕方の指導も含め、漢方医や中医師、医師に証を見極めてもらってから処方してもらうとよいでしょう。
クリニック近くの芍薬もきれいに咲いています。
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