中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2021.01.14

亜鉛については以前、簡単にブログに書いていますが、欠かしてはいけない栄養素の一つなので改めて詳しく見ていきます。

亜鉛というと何を思い浮かべますか?そうカキです。
でもカキはフライやソテー、外食時の生ガキを楽しむ程度でそう頻繁に食べる食材ではありません。他にはレバーや赤身肉、田作りやしらす干し、焼き海苔や切り干し大根などが比較的多く亜鉛を含みますが、やはりカキが断トツです。
どれも嫌いで食べられない…。海苔や切り干し大根くらいなら…。となかなか摂れない方は、逆に亜鉛が不足してしまう原因を取り除くことを心がけましょう。

まずは、アルコールの過剰摂取。甘いもの好きや、加工品、精製食品の多用(カップ麺やレトルト、コンビニ食)等です。
これらも好きでやめられない方は、どうしようもなく亜鉛欠乏に陥ります。また、自分では避けられない亜鉛欠乏の原因としては、利尿剤やステロイド剤などを服用していたり、胃腸の調子が悪く吸収障害を起こしていたり、糖尿病やネフローゼなどの病気で尿中排泄されてしまうことも考えていきます。
検査項目としては、血清亜鉛とALPから欠乏を読みとっていきますが、この項目は溶血などによる高値に出ることがあり、読み取りが難しくなるためきちんとオーソモレキュラーを学んだ医師やONPに診てもらうようにしてください。

亜鉛と皮膚の関わりについて
亜鉛は皮膚に20%程存在していてそのうち70%が表皮に含まれています。
重症のアトピー性皮膚炎の方は落せつとして表皮が剥がれ落ちるため、亜鉛の喪失量が多いと予測できます。亜鉛が欠乏するとマクロファージの活性化が促され、炎症性サイトカインの上昇につながってしまい、アレルギーの原因となっていきます。
これらのことを考えていくとアトピー性皮膚炎の方だけではなく、ニキビ、乾癬、円形脱毛症、湿疹、じんましんの方は1日60mg〜100mgの補充を3ヶ月間しっかり続けることをお勧めします。
亜鉛は細胞分裂(皮膚のターンオーバー)とSOD(活性酸素除去酵素)活性に関わるため、皮膚の正常な代謝を助けてくれるでしょう。

亜鉛と舌のトラブルについて
一般的に知られているのが味覚障害です。他にも舌が痛い、しみる、ヒリヒリする等の舌のトラブルや唾液分泌の低下や口臭など、亜鉛は体内の300種以上の酵素の活性中心として関わっています。
中でも炭酸脱水酵素、アルコール脱水素酵素、先ほどのALPなど。亜鉛が不足すると、これらの酵素が働けなくなるので、例えば炭酸脱水酵素活性が落ちると、唾液や胃酸のPHを保てなくなってきます。炭酸水を飲んでいる時のピリピリチクチク感がわからなくなってきて、そのうち一般的な基本味にも影響を及ぼしてくるといわれています。
先ほどの皮膚と同じように細胞分裂や粘膜の再生にも関わるので元の正常なサイクルに戻すためには亜鉛は必須です。
さらに唾液分泌を促し口腔乾燥対策に、コンドロイチン グルコサミンやCQ10等の栄養補充も追加すると良いでしょう。

亜鉛と糖尿病について
糖尿病の方は尿中に亜鉛が排泄されてしまうことと、インスリンの分泌に亜鉛が必要なことからかなり体内の亜鉛量が欠乏してしまいます。亜鉛が欠乏することで、より血糖コントロールが上手く行かなくなるので症状悪化へ。こうなるとまた過食傾向になり、より悪循環になるでしょう。

亜鉛と食欲低下について
亜鉛が欠乏すると消化管粘膜萎縮するため消化液の分泌が低下したり、消化管運動が落ちてしまいます。その結果食欲が低下し、また食べられなくなるので亜鉛欠乏となりこれも悪循環へ。
摂食障害である過食にも拒食にも亜鉛は毎日60mg〜はしっかり補充して、食欲を改善させ、健康を取り戻していけるといいですね。

他にも亜鉛はマグネシウムと共に重金属の解毒にも必要なミネラルと日々皆さんにお伝えしています。このコロナ禍では、免疫との関係も注目されました。
また、精子の材料にもなるため、男性にはとても重要だし、抜け毛や爪が弱い方にも、必須なミネラル。
妊娠中の女性は、需要が一気に増えるため低体重児や皮膚炎のないベビーちゃんをお産できるようにしっかり補ってほしいと思います。
話をすればきりがないくらい、健康に過ごしていただくために不可欠なのが亜鉛なのです。
「亜鉛」って本当にえらい!

 

てんとう虫

「脇役だけどキッズルームのスター❗」

まるで亜鉛のような存在が、このてんとう虫くん達。
クリニック紹介の写真では楽しいキッズルームを載せることが多いのですが、必ず真ん中に この子たちが写っています。
亜鉛も全ての酵素活性の中心です。
当然、来院した子どもたちの人気もので、一緒に遊んでくれます。
見ているだけでも 楽しい気分になってくる てんとう虫くん達は寒い冬でも活躍中です!

あまり知られていない亜鉛も一年中、あらゆる体内の代謝に関わり、頑張って働いていますよ。
お酒の飲み過ぎ、甘いものの食べ過ぎで 無くさないように気をつけてくださいね。
 

 
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副院長 高橋真弓

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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