中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2021.01.28

ご存じの通り、EPA、DHAはアマニ油やエゴマ油も含め、W-3系油脂であり、動脈硬化予防や痛みを抑えていくという効果が知られていますね。
クリニックでも炎症のある方には、青魚を意識して食べる努力をしてもらいながら、EPAのサプリメントも補充していくことで効果を上げています。
しかし、量依存的に摂っても例えば痛みがとれない方も中には出てきます。そのような方に最近は新しく出たSPMというサプリメントをかぶせて補充してもらうようにしたところ痛みのコントロールがとてもしやすくなりましたので詳しくご紹介していきますね。

SPAサプリ

 
このSPMとはSpecialized Pro-Resolving Mediator特異的炎症収束性脂質メディエーターの略で、(メディエーターとは仲介者という意味で細胞間のシグナル伝達を行う物質のこと)EPAやDHAの代謝産物です。実は、EPAやDHAは直接炎症に機能するわけではなく、体内でSPMに変換されてから初めて抗炎症に働きます。
EPAを摂っていて切れ味よく炎症が取れる人はしっかり体内でSPMをつくり出せる人です。
でも効きの悪い人は変換が上手にできない人だと思ってください。
 
そもそも炎症とは何かといいますと、自覚症状だとわかりやすく痛み、かゆみ、腫れ、赤みなどです。
炎症は身体の組織に異常が起きた時におこる生体防衛反応のひとつです。(例えば暑ければ汗をかき体温を下げる等)これは身体になくてはならない反応で、本来は炎症がはじまるとピークをむかえてひと山越え、次に収束期の山へと転換し、その後組織の修復を行うようになります。
この時にSPMやマクロファージが大活躍します。マクロファージは炎症を促進してしまう細胞でもありますが、SPMの影響を受けると変化し、今度は炎症を受けた部位を再生修復してくれるように働いてもくれるのです。
今まではへバーデン結節で痛みが取りきれない方にはEPAサプリを多く飲んでもらうことで対応してきましたが、今ではEPAにSPMをかぶせて飲んでもらうことが多くなりました。
わかりやすく痛みは抑えられ、日常生活が過ごしやすくなったと喜ばれます。改めて、SPMが炎症の収束に働くことが、実践から得ることができています。

何らかの原因により急性の炎症が収束しなかった場合は慢性炎症へ移行していきます。慢性炎症は糖尿病やうつ病、炎症性腸疾患、自己免疫疾患、肥満、アルツハイマーなどの慢性疾患と関連していることが多く、組織障害の原因となっています。
まさにホメオスタシスが破綻し、身体のバランスを崩した状態です。この慢性炎症にもSPMでの効果が期待されているので、ダメージを長期化させないように早めの段階から積極的に利用していくと良いでしょう。

よく使われるステロイドはどこに効くかというと、体内でアラキドン酸(炎症を促進する脂肪酸)→酵素→炎症性メディエーターへと代謝される機序を全て阻害していくため、炎症という反応そのものを抑えてつけてしまうものです。※NSAIDsはアラキドン酸が代謝された後の酵素を阻害してその後の炎症性メディエーターを作らせず、炎症反応を止めていくもので、作用はステロイドよりマイルド。
でも、どちらにせよ、炎症という体内の自然反応を無理に止めてしまうので、結果、くすぶります。
炎症の山を上手に越えられず、次の段階の収束と組織修復に向かえないのです。すでにステロイドを使い続けた人はSPMの変換能力自体が低下していると思って良いです。
本来は身体の各部位に微量のSPMがあり、対処するのですが、先ほどあげた慢性疾患や基礎疾患がある場合や肥満や食習慣、加齢などでEPAからSPMへの変換能力はとても落ちてしまうこともわかっています。
 
アトピー性皮膚炎、子宮内膜症、関節リウマチ、喘息、アルツハイマー、動脈硬化等の炎症が起きた場合、副作用の強いステロイド対応ではなくその心配のないEPAやSPMを利用しながら上手に生体反応をコントロールできるようになるといいですね。
 
※NSAIDs:非ステロイド性抗炎症薬(抗炎症、鎮痛、解熱作用)例えば、市販バファリン、イブ、ノーシンなど

 

お雛様

クリニックの飾り付けをお雛様バージョンに変えましたのでお楽しみください。
ピンク、赤、バレンタイン、お雛様、女性をイメージして飾りました。
やっぱり可愛いですよね。ピンクはウキウキします!

 
 

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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