中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

院長ブログ
2024.02.02

さて、エクソソームと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

美容の世界では数年前からエクソソーム化粧品なるものが販売され、エクソソーム点滴(幹細胞上清液)が注目されています。
そして、新型コロナワクチンによるシェディングの問題ではこのエクソソームが犯人に一人としてわかっています。

しかし、化粧品や美容目的のエクソソームと生体内から外に放出されるエクソソームは脂質二重膜につつまれた構造だけは同じというだけです。

このネーミングにしたのは「癌細胞の抑制の研究にも注目されている」というインパクトをいただきたくて、このように呼んだのではないかと考えてしまいます。

そこで、現時点でわかっていることをできるだけわかりやすく解説したいと思います。

※注意:細胞外小胞は「細胞から自然に分泌され、脂質二重膜(細胞と同じ構造)で囲まれ、複製できない(=核を持たない)粒子の総称ですので、形成過程の違いで、エクソソーム、マイクロべシクル(エクトソーム)、死んだ細胞膜由来のアポトーシス小胞などに別れますが、その検出・単離は難しいそうです。

 
エクソソームは古くは1960年代に細胞外小胞(細胞の外に放出される遺伝子の断片などを含んだ50~150nmの大きさの膜小胞)は不要物の排出機構とされ、ほとんど注目されていませんでした。しかし、2007年にこの小胞内には目的を持ったmRNAやみRNAが含まれ、細胞間の情報伝達を担う、重要なものであることが分かったのです。(医学にありがちなことですが、98%もの遺伝子が情報を持たないジャンク(ゴミ)遺伝子と誤って呼んでいたことに似ています)

これ以降は今日までエクソソームの研究が盛んになってきました。
日本においては2017年に文部科学省が研究を推奨することが決定し、注目されているものでは癌が転移するために必要な条件のそれぞれもこのエクソソームを介していることが解ったため、それを抑制する情報を持ったエクソソームを人工的に作成することで、癌の転移を阻止できる可能性が出てきたわけです。

つまり、このエクソソームは野菜・果物、微生物も遺伝子を有する生命はこのような遺伝子や特定の蛋白(サイトカインなど)を小胞に包んで細胞外に放出して、細胞間の情報を会話するがごとく、やり取りするわけです。また、このエクソソームは生体外にも放出されることが解っています。

ダーウィンの進化論は現在否定的とされていますが、このエクソソームを介すれば今まで謎であった植物に類似したり、外敵に模写した形態の昆虫の存在や急激な形態変化が行われた大型動物の理由づけにもなりそうで興味深いです。

 
話を戻します。

つまり美容で扱われるエクソソームは目的を持って細胞内から放出された小胞ではありませんので、厳密にはエクソソームではありません。
これは脂質二重膜に包まれているため、細胞に取り込まれやすい(厳密にはこの機構もまだわかっていません)というだけのものですので、リポゾーマルタイプのサプリと同じと言えます。また、幹細胞の使用ができないため使用された「幹細胞上清液(幹細胞を育てた上澄み液)」は肌に効果のあるサイトカインを含んでいる可能性のあるものではありますが、その生成過程で遺伝子の混在やサイトカインの種類が投与する人物に最適かつ安全なものであるかは疑問です。細胞増殖に優れたbFGFが癌細胞に取り込まれれば、癌は急激に育つことが予想されます。

つまり、何がどれだけ入っており、それらが必要な細胞にだけに取り込まれるといった能動的な機構が確立されなければ安全性は闇の中ということです。

昨年はこの点滴では初めてとなる死亡例が日本で報告されました。詳細はわかりませんので、闇雲に「危険だ!」と述べることはできませんし、大きな学会や厚労省が認めていないから危険とも言えません。ガイドラインにない安全で良い医療は山ほどありますので、これらから否定するもナンセンスと思っています。ただし、点滴などで体内に直接投与する方法に関しては、十分な検証が長期に行われなければ選択するべきではないと思っています。そもそもサイトカインや免疫細胞などは足し算するのではなく、本来の免疫機構に安全に自分の力で戻すことが最も求められる方法であると感じています。

 
最後に新型コロナワクチンに伴うシェディングは2021年にはエクソソームの関与に関しての論文が複数提出されました。
これらはSARS感染のために検証、作成され、全て失敗に終わった実験で証明されたものです。3年前に新型コロナワクチン接種を患者(地元市民)に打ちたくないので医師会を辞めたのですが、接種前の医師会の総会にて、すでにシェディングも含めての問題を提起する論文などを提出した際にある医師から「そんなものがあるわけないだろう!」と激しく言われたのを思い出します。

調べずに否定する傲慢さや物事の本質を見誤るプライドは多くの医者という職業人には多いように感じます。
最近は患者さんの方が正確な情報を学び、医者に依存せずに薬を止めて、健康を取り戻すケースが増えてきました。学ばず、傲慢な医者の言葉に傷つく患者さんを診るたびに憤りを感じています。そして、このような無知で心無い医療からの脱却と、自ら学んで整える医療への大きな変換期が早くくることを望んでいます。これからの慢性疾患の医療は本来の機能に戻るための工夫です。

史上まれに見る薬害である新型コロナワクチン接種を「保険行政の委託の仕事だし、問題ない」と調べずに行った医師の罪は重いです。

たかはしクリニック院長高橋嗣明

形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。

 

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