中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科たかはしクリニック

保湿外用剤の製作プロジェクト1

2018.09.27

クリニックの開業以来、保険薬の外用剤が合わない、効果がないなどと訴える多くの患者さんにどんな市販の外用剤を薦めるべきか苦慮してきました。
栄養においての改善には皮膚のコラーゲン生成に必要なタンパク質＋ビタミンC＋鉄が最低条件で、ここに亜鉛、ビタミンA、ビタミンB群も直接関係するわけですが、改善するまではどうしても良質な保湿剤に頼らなくてはいけません。そこで市販の外用剤を購入して肌の使用感を確認し、患者さんに合った製品を薦めるようにしておりました。
開業以来、肌荒れの患者さんに最も評判の良かった製品がセタフィルのレストラダームでした。
そしてこの製品が「肌にしみる」患者様にはセタフィルのナイトモイスチャライザーを使用していたのですが、2年前に工場ラインでこの製品が生産中止になったと聞き1年分を確保して、この製品と同様な製品を作ってもらえる会社を探しました。

たまたま長野市のアスク工業の若手社長に相談したところ引き受けていただき、2年間かけて多くの患者さんに治験者となっていただき、この製品と同じ使用感で低刺激なものが出来ました。（※この製品「セラモイス」は当院以外ではアスク工業さんが販売しています。赤ちゃんの肌にも使用できる製品です）

また次に開発にあたった製品はセタフィルのレストラダームに追いつき、それを超える製品の開発でした。
開発の理由はこの製品は昨年よりある日本の会社が正規代理店となり価格が急騰し、またセットでなくては購入が難しくなったことによります。（以前は3,000円で販売されていたものが他の2,000円の製品とのセットでの販売で5,400～8,900円にまで上がりました。）

現在この製品はアスク工業さんにお願いして並行輸入品として購入させていただいております。（※これもAmazonで以前の価格と同じかまとめての購入だと少し安く購入することが出来ます）
また、最近ようやくセタフィルのレストラダームと比較しても満足のゆく製品が出来ました。セラモイスをベースにしたことでセタフィルのレストラダームより低刺激であり、厳選したセラミドとバオバブオイル配合の製品です。

おそらく販売は年明け以降になると思われますが、今しばらくお持ちください。

たかはしクリニック院長高橋嗣明

形成外科の専門医。たかはしクリニック開設以来、形成外科の治療だけでなくオーソモレキュラー療法をはじめとする多様な治療を実践し、多くの慢性の難治疾患の治療にあたっています。北里大学医学部・北里大学大学院卒業、東京大学客員研究員・博士号取得。

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