中野市の形成外科,美容外科,皮膚科,整形外科 たかはしクリニック

ONPブログ
2022.02.17

寒い時期に毎年しもやけに悩まされる方はとても多いことでしょう。

私はなったことがないのですが、しもやけは痒いし、痛いしで、指はパンパンに赤く腫れあがってしまい、とても辛そうです。
今年は、特に寒い日が続いていたため「雪の中で少し立ち話をしていただけで、しもやけになったのよ」 とおっしゃる方もいました。

しもやけは、寒さによって末梢の血流が悪くなり、うっ血し、炎症が起こった状態です。
普段から”対策”をすることで防げますので、参考にしてみてください。

■ 対策
まずは防寒を。冬の外出時には、厚手のくつ下・手袋・耳あてを忘れずに。
そして、普段からは入浴の習慣を。秋から冬は、エプソムソルトをお風呂に入れると、とても温まります。
寒くなる頃には、保湿剤(ビタミンE配合のユースキンなど)での手足のマッサージを。お風呂上がりの習慣にすると良いです。

さて、これらの予防をしていても、厳しい条件下にいつもおかれている人は、ひどいしもやけになってしまいます。


写真の方も、毎日素手での水仕事があるため、しもやけを免れませんでした。 
炎症がかなり強く、痒くて痒くて眠れない程でしたが、漢方やビタミン剤の処方でステロイドを使わずに治すことができました。
1日で両手の痒みは引き、2日で腫れと全身の痒みも引き、3日でほぼ完治しました。

漢方は、年齢や症状によって処方するものが異なりますが、
20代のこの方には末梢の冷えに使う「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」「疎経活血湯」を選び、血流改善に役立つビタミンEの内服薬「ユベラ」、ヒルドイド軟膏を処方しました。

この漢方は、比較的若い人に反応しやすい組み合わせです。
ご年配の患者さんの場合には、体の芯から温めたいので、別の漢方を選びます。
漢方は、その人によって内容が異なりますので、所見を必ず診てもらってくださいね。

上手に使うと改善も早いので、あまり放おっておかないで、早めに受診するようにしてください。

ヒルドイド軟膏は、1日2回ぐらいはマッサージをしながら塗り、血流を良くするように。
これら内服薬は、寒さが本格化する12月に入ったら飲み始めることで予防にもなります。
また、症状が良くなった後も、再発が心配な冬の期間は 飲み続けておくと良いですよ。

貧血の方も赤血球の鉄の取り込みが悪くなるため、血流が悪くなります。
貧血改善も根本治療のひとつとなりますので、特に女性は鉄補給が欠かせません。

手足が1年中冷たい方、かかとのひび割れがひどい方(ターンオーバーも上手に出来ていない)は、あかぎれにもなりやすくなります。
普段からビタミンA、亜鉛、鉄分をしっかりとるようにしてくださいね。
お肌が強くなりますよ😊

たかはしクリニック副院長高橋真弓

栄養療法カウンセラー(一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所認定ONP)、保健師、正看護師

 

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